報道によりますと小泉農水大臣が深刻な水不足に悩まされている新潟県の南魚沼市のため池に給水車で注水したことをX(旧Twitter)で報告したとのことです。
さて、その効果の程は如何なものだったのでしょうか?
単純に計算してみますと国内最大級である10tの給水車で給水したとします。その給水量は10㎥です。一方、一反の水田の面積は1000㎡ですから、これに10tの水を注ぎこんだ場合、その水深は10/1000=0.01m=1㎝となります。実際は4tの給水車だったようですので、水深は0.4㎝にしかならない計算になります。
現実的にはひび割れた水田ですから、水が入ったら地面にあっという間に吸い込まれてしまい、給水地点の周囲の極一部を潤すくらいで、田んぼ全体に行き渡らせることはできません。この一反の田んぼを潤すためには給水車何台分の水が必要になってくるでしょう。ましてやため池は複数の水田に導水される源となっているのですから、給水車による給水は効果的には実質ゼロと言っても過言ではないでしょう。
農水省のお役人がこんな簡単なことが分からないはずがありません。どう見ても小泉大臣のやってる感を出すためのパフォーマンスとしか思えません。このような目先のことに口を出す暇があったら、長期的展望にたった日本農業をどうするのかといったことに取組んでいただきたいと思います。
でも小泉さんは政治家ですもんね。目先の人気取りが必要ですもんね。関係者と摩擦を起こしたくないですよね。ボコボコにされたくないですよね。
今、小泉大臣がやるべきことは、自分の実績作り(人気取り?)の為に個々の内容までX等で宣伝することではなくて、政策実現のため各政党、関係団体等そして何より国民に対して説明し、説得し、協力を求めることではないでしょうか。